請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 2882 件名 憲法第九条を変えないことに関する請願
要旨  安倍首相は二〇一七年五月三日、改憲派団体の集会にビデオメッセージを寄せ、「二〇二〇年に新憲法施行」「憲法第九条に自衛隊明記」などと表明し、六月には、臨時国会に自民党案の提出を目指すと改憲日程の前倒しまで表明した。第二次安倍政権以降の秘密保護法・安保法制(戦争法)・共謀罪法といった一連の政策は、憲法第九条をないがしろにした戦争する国づくり政策そのものであり、最終目標である憲法第九条改憲まで一気に進めようとしている。二〇一七年六月に強行採決で成立した共謀罪法は、中間報告という禁じ手を用いて審議を中断した上での強行成立であり、国民の多くが審議不十分としており、森友・加計問題の疑惑隠しと共に国会運営の上で大きな問題を示している。その結果、安倍内閣の支持率は急落し、東京都議選では議席半減の惨敗という結果に至っている。この間の国会における安倍政権の閣僚の答弁・対応は、事実を事実と認めず、存在している文書を隠蔽するなど、不誠実極まりないものとなっている。国会で十分な内容のある審議もなく強行された重要法案がこの国の進路に重要な影響を与えていることに国民は不安を感じ、安倍政権の民主主義感覚のなさを感じ取っている。
 ついては、政治的モラルの復活と民主主義・立憲主義・平和主義を日本の政治に取り戻すため、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法第九条を変えないこと。

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