請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 2793 件名 セクハラ・パワハラ、長時間労働をなくし、人間らしい働き方を求めることに関する請願
要旨  低賃金で不安定な非正規雇用で働く人たちが増え、女性は六割近くに上る。長時間労働、夜勤交代制労働、セクハラやパワハラ、差別的な処遇などにより、心身の健康を損なう人や過労死、過労自死する人も後を絶たない。政府は、働き方改革一括法で過労死を増やす高度プロフェッショナル制度を導入し、さらに、柔軟で多様な働き方と称して裁量労働制や非正規雇用を拡大し、長時間労働、不安定雇用、低賃金を一層広げようとしている。また、多くの問題を残したまま出入国管理法の改定を強行し、今年四月より「人手不足を補う」と多くの業種に外国人労働者を受け入れ、無権利で劣悪な労働条件・低賃金で働かせようとしている。今求められているのは、セクハラ・パワハラの禁止とともに、誰もが一日八時間働けば普通に暮らしていける社会を一日も早く実現することである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、セクハラ・パワハラの禁止を規定し、独立した救済機関を設置する法律を制定すること。
二、過労死を促進する高度プロフェッショナル制度と裁量労働制は廃止すること。
三、外国人労働者の人権を守り、労働条件を抜本的に改善すること。
四、時間外労働の上限は、月四十五時間、年三百六十時間に、次の仕事まで十一時間以上の休息時間(インターバル制度)を設けるなど規制を強めること。
五、同一労働同一賃金制度、全国一律最低賃金制度を創設し、中小企業への支援をしながら、最低賃金時給千五百円を目指すこと。
六、解雇の金銭解決制度など、解雇しやすい仕組みの検討は中止すること。解雇を規制する法律を制定すること。

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