請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 2776 件名 原子力発電所廃炉金属の加工再利用事業のトレーサビリティに関する請願
要旨  二〇一六年、日本製鋼所室蘭製作所(以下「日鋼」という。)は、茨城県東海原発から六十トンの廃炉金属(放射性物質三千五百万ベクレルを含む)を搬入し、加工する実証実験を行った。そして、二〇一八年三月、日鋼・神戸製鋼所・電気事業連合会による経済産業省委託事業「原子力発電所等金属廃棄物利用技術開発」の事業報告会が実施された。この場で日鋼は、今後、原発廃炉金属の再利用を進め、それに伴う情報提供等は通常の金属スクラップと同様にすると結論付けた。これは、今後、原発廃炉金属の加工事業を進め、それについての放射能に関する計測や情報提供は一切行わないということにほかならない。日鋼のこの結論に対し、危惧の念を抱いている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国・関係省庁は、原発廃炉金属の現地搬出から運搬・加工・加工物・製品搬出までのトレーサビリティを確保し、関係自治体に報告すること。また、報告を受けた各自治体による住民への周知を、指示すること。

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