請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 22 件名 主要農作物種子法に代わる公共品種を守る新しい法律を作ることに関する請願
要旨  戦後の日本の食と農を支えてきた主要農作物種子法(以下「種子法」という。)が、二〇一八年三月末日で廃止された。この種子法の下、米や麦、大豆などの主要農作物の種子の維持・開発のための施策が実施され、農家には安くて優良な種子が、消費者にはおいしい米などが安定的に供給されてきた。しかし、規制改革推進会議は、この種子法が民間企業の種子事業への投資を阻害するとして廃止を打ち出し、二〇一七年二月に閣議決定、満足な審議なく四月に国会で廃止が決まってしまった。この廃止により、今後、米などの種子価格の高騰、地域条件等に適合した品種の維持・開発などの衰退が心配されている。また、長期的には世界の種子市場を独占する遺伝子組換え企業が日本の種子市場を支配していく懸念も指摘されている。それは、日本の食の安全、食糧主権が脅かされることであり、消費者にとっても大きな問題である。米麦・大豆の種子という大事な公共財産を失うかもしれない今、公共品種を守るための新たな法律が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、主要農作物種子法に代わる公共品種を守る新しい法律を作ること。

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