請願

 

第197回国会 請願の要旨

新件番号 45 件名 七十五歳以上の医療費負担二倍化反対に関する請願
要旨  二〇一九年から後期高齢者(七十五歳以上)の医療費窓口負担を現行一割から二割にする論議が経済財政諮問会議(内閣府)や財政制度等審議会(財務省)で進められ、社会保障審議会(厚生労働省)でも議論が開始された。二倍化となる負担増の計画に対して、老人クラブや医療関係団体から慎重な意見が相次いでいるが、強行されようとしている。戦前戦後を体験してきた高齢者は、日本経済の発展に寄与し、医療に安心してかかれる制度に支えられ、世界一の長寿国をつくり上げてきた。しかし、この間、公的年金の受給額が毎年減少するなどの影響もあり、一人暮らしの高齢者の約半数は生活保護基準を下回り、高齢世帯の二七%が貧困状態に陥っている。高齢者は、健康で長生きするために僅かな貯蓄を取り崩し、日々の生活を送っている。このような厳しい実態に追い打ちを掛ける七十五歳以上の医療費自己負担の二倍化は、高齢者の生活と健康に大きな影響を及ぼす。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、七十五歳以上の医療費の窓口負担を二倍にしないこと。
二、高齢者が健康で安心して暮らせるよう医療を充実させること。

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