請願

 

第196回国会 請願の要旨

新件番号 603 件名 難病患者が安心して生き、働ける社会の実現に関する請願
要旨  パーキンソン病は、指定難病の一つで進行性の病気である。現時点では治る病気でも進行を止めることのできる病気でもない。ここ数年原因究明の研究は目覚ましく、パーキンソン病薬の開発も進んでいるが、日々服薬を続ける患者にとって医療費の負担は深刻である。平成二十七年一月からは「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」が施行されたが、所得による上限が設けられていると言っても、法制定前よりも自己負担が増えた患者が多いことが全国パーキンソン病友の会全会員を対象に実施したアンケート調査でも浮き彫りになっている。さらに、パーキンソン病患者が一番期待していることは、完治療法が開発されることである。
 ついては、以上の状況を踏まえて、次の措置を採られたい。

一、パーキンソン病の完治療法の早期開発を目指し、研究体制の整備と研究費用の充実を実現すること。
二、特定医療費受給者の負担金の軽減措置を継続的に図ること。
三、超高齢化社会に伴いパーキンソン病患者が増加しても、日々の治療に専念できるよう、指定難病から外さないこと。
四、難病患者も参画する総合的な難病対策を展開する場として、地域の難病患者が参画する難病対策地域協議会を、全国の全ての保健所エリアに設置すること。

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