請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 512 件名 介護保険制度の見直しに関する請願
要旨  介護保険制度の見直しでは、ヘルパーの生活援助や福祉用具サービスを自己負担に切り替える、利用料二割負担の対象者を拡大する、要介護一、二の通所介護を市町村が実施する総合事業に移すなど、更なる給付の削減・負担増を図る内容が検討された。利用者からは「生活援助を減らされたら生活が成り立たない」「利用料が二倍になったらサービスを減らさざるを得ない」など、見直し案に対する悲痛な声が多数寄せられた。家族の介護負担を増大させるこうした内容の見直しは、政府が掲げる介護離職ゼロ政策そのものにも真っ向から反するものである。サービスの削減・負担増一辺倒の見直しでは、高齢者の生活を守り、支えることはできない。これから高齢化が一層進展していく中、お金の心配をすることなく行き届いた介護が保障される制度への転換は、全ての高齢者・国民の願いである。そして、介護を担う職員が自らの専門性を発揮し、誇りを持って働き続けられる条件整備を一刻も早く実現させなければならない。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、生活援助を始めとするサービスの削減や利用料の引上げを実施しないこと。
二、家族の介護負担が軽減されるよう制度を抜本的に改善し、施設などの整備を早急に行うこと。
三、介護従事者の大幅な処遇改善、確保対策の強化を図ること。
四、以上を実現するために、政府の責任で必要な財政措置を講ずること。

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