請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 473 件名 オスプレイの飛行中止と配備撤回に関する請願
要旨  米海兵隊のMV22オスプレイが二〇一六年十二月、沖縄県名護市の東海岸浅瀬に墜落し、大破した。墜落現場は住宅地に近く、住民を巻き込む重大事故になるところであった。オスプレイは、一九九一年以降、今回の事故を含め十回もの重大事故を起こし、死者三十八名、負傷者四十七名を出す構造的な欠陥機である。今回の事故によってオスプレイが使用する沖縄県東村高江のヘリパッドがいかに危険であるかが明確になった。オスプレイのヘリパッド訓練は、即刻中止すべきである。米軍は、事故原因を特定しないまま事故後六日目には飛行を再開し、二〇一七年一月六日には事故発生時の空中給油訓練を再開した。米軍優先の訓練再開を許す日本政府の姿勢は、国民を愚弄するものである。MV22オスプレイの訓練は、既に厚木基地や岩国基地、東富士演習場などで行われている。二〇一七年一月から、米軍は、千葉県木更津市の陸上自衛隊駐屯地でオスプレイ整備工場を稼働させた。また、米空軍のCV22オスプレイが東京・横田基地に三機配備される予定である。さらに、防衛省は、二〇一八年以降、MV22オスプレイを陸上自衛隊に十七機配備する計画である。日本全国が欠陥機であるオスプレイの飛行・訓練区域になることは、日本国民の命を一層危険にさらすものである。このようなオスプレイの飛行・配備を許すことはできない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本での米軍オスプレイの飛行を中止すること。
二、沖縄・普天間基地へのオスプレイ配備を撤回すること。
三、沖縄・東村高江のオスプレイヘリパッドの使用を中止すること。
四、千葉・木更津の日米共用のオスプレイ整備工場を撤去すること。
五、東京・横田基地に配備予定のCV22オスプレイの配備を中止すること。
六、陸上自衛隊が予定しているMV22オスプレイの導入計画を中止すること。

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