請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 48 件名 平和憲法の改悪反対に関する請願
要旨  日本国憲法は、悲惨な戦争で多くの犠牲者を出した反省から、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう、平和と民主主義を確立する願いを込めて生み出された。憲法施行から七十年が経過し、政府は憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を可能とした安保法制の下で南スーダンに派遣した自衛隊に駆け付け警護などの新たな任務を付与した。海外での戦争に自衛隊が巻き込まれる危険が一層高まっている。また、国会では憲法審査会の議論が開始され、明文改憲への動きが既に現実の問題となっている。不戦は全ての人々の願いである。二度と戦争を起こさないために、平和憲法を守り、国際平和を実現していくことこそ日本に求められている役割である。軍事力に頼る国際問題・紛争の解決では、憎しみの連鎖を生み出すばかりである。粘り強く対話を重ね、様々な外交手段を用い、国際協調などの枠組みの中で解決策を探っていくことこそが最善の道である。戦後の日本の平和と繁栄を支えてきた日本国憲法には、国際的に強いメッセージを発する力が備わっている。平和憲法を捨て去る理由はない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法第九条の改悪を行わないこと。

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