請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 1943 件名 家賃補助制度創設等に関する請願
要旨  住宅セーフティネット法(二〇〇七年)の施行以降も格差と貧困は広がり続け、低所得者、被災者、高齢者、障害者、子育て世代などへの支援の必要性は一層高まっている。住宅に困窮している人の多くが低所得者であり、家賃が支払えないなど安定した住まいを確保できない状況が生まれている。ネットカフェ・脱法シェアハウス・簡易宿泊所などの危険で劣悪な施設が受皿になっているのが現状である。また、不安定雇用が広がって若者の貧困化が進み、家賃の負担などの原因で独立した生計を維持できないため親と同居する若者が急増している。住宅に困窮している人に一定以上の質を備えた低家賃の住宅を提供するためには、公営住宅の供給を促進するとともに、民間賃貸住宅に家賃補助制度を創設し、賃貸住宅の建設やリフォーム資金助成など公的資金を投入するなど公営住宅を補完する社会住宅化を進めることが重要である。特に、家賃補助制度は、低所得者の自立や格差や貧困の解消にもつながる。
 ついては、住宅に困窮している人への支援を実効性あるものにするため、次の事項について実現を図られたい。

一、住宅に困窮している人に対する家賃補助制度を創設すること。
二、低廉な家賃の住宅不足を解消するために公営住宅の供給を促進すること。

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