請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 1450 件名 労働時間を短縮し、人間らしい働き方を求めることに関する請願
要旨  働く人の中で非正規雇用が増加し、働く女性の六割近くが低賃金で不安定な非正規雇用となっている。また、長時間・過密労働や夜勤交代制労働の広がりで心身の健康を損なう人も増えている。今求められているのは、労働時間を短縮し、生活できる賃金に、人間らしい働き方に改善することである。政府も働き方改革を進めると言うが、実際に国会に提出した法案は、労働時間を定めず残業代ゼロで働かせ放題の高度プロフェッショナル制度の新設や、不払残業を増やす裁量労働制を拡大するなど、労働基準法を改悪するものである。過労死を増やし、女性の活躍推進に逆行する法案は直ちに撤回すべきである。野党四党が共同提出している長時間労働規制法案は、時間外・休日・深夜労働の上限規制や、次の仕事まで一定の休憩時間を設けるインターバル規制、会社にいた時間や社外で働いた時間を使用者が把握・記録し、省令が定める時間を超えないよう義務付けることなどを盛り込んでいる。この法案を下に、労働基準法を改正し、労働時間の規制を強化することを求める。男女共に憲法に保障された働く権利が守られ、安心して働き続けられるルールの確立を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、労働時間を定めない働き方や裁量労働制を拡大する改悪案は廃案にすること。
二、残業時間を規制するなど労働基準法を改正すること。
三、全国一律最低賃金制度を創設し、最低賃金を時給千円以上にすること。さらに千五百円を目指すこと。

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