請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 896 件名 保険で良い歯科医療の実現を求めることに関する請願
要旨  積極的に歯科治療を行うことが生活習慣病の予防・改善につながることが分かってきた。健康長寿社会に向けて歯科医療の役割にますます注目が集まっている。ところが、患者の窓口負担の引上げや年金の引下げなどにより、経済的理由での未受診が増えている。負担増が実施されれば、大勢の高齢者が歯科を受診できなくなり、口腔(こうくう)の状態が悪くなることが心配される。今行うべきことは、窓口負担を引き下げるなど安心して受診をできるようにすることである。国は、長期にわたって歯科医療費を低く抑え込む政策を取ってきた。その結果、日常的に普及しているにもかかわらず保険に入っていない治療が存在している。学校歯科健診の項目に入っている歯並びに関わる矯正治療などは、すぐにでも保険に入れるべきである。また、入れ歯や詰め物を製作する歯科技工士や口腔ケアの担い手である歯科衛生士の保険での評価も低く抑えられてきた。安全・安心の歯科医療を提供するためにも保険の評価は引き上げるべきである。医療費が増えれば、患者への説明の時間を増やすことや新しい治療技術の保険導入、働く環境整備など様々なことができる。そして、保険で良い歯科医療を実現することができる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、七十歳以上の患者負担限度額(高額療養費)を引き上げないこと。
二、後期高齢者の保険料を引き上げないこと。
三、お金の心配をせず、歯科医療が受けられるよう、窓口負担を軽減すること。
四、保険の利く歯科治療を増やすこと。
五、保険で良い歯科医療にかかる国の予算を増やすこと。

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