請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 257 件名 どの子にも行き届いた教育を実現するための教育予算増額に関する請願
要旨  安倍政権は、海外で戦争する国づくりと一体の教育再生で、ますます教育への管理・統制を強めている。子供の貧困率が過去最悪となる中、「制服を準備するお金がなく入学式を休んだ」「給食費が払えない」など、「義務教育は無償」とは懸け離れた実態がある。学生は世界一高い学費を捻出するためブラックバイトをやめられず、卒業後も奨学金という名の借金で苦しめられ、奨学金延滞者を防衛省が勧誘する経済的徴兵制も狙われている。世界の常識は「学費は無償、奨学金は給付」である。憲法第二十六条の等しく教育を受ける権利を保障し、どの子にも行き届いた教育を実現するため、教育予算の増額を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国の責任で小中高校の三十人学級を目指し、当面小学校全学年の三十五人学級を直ちに実施すること。正規教職員を増やすこと。
二、過度な競争をあおる全国一斉学力テストを中止すること。全小中学校にスクールカウンセラーを配置すること。
三、特別支援学校・学級の設置基準を設け、改善を図るとともに教員定数を増やすこと。
四、全ての小中学校で、自校方式の学校給食を実施すること。
五、給食費、教材費を含め義務教育を完全無償にすること。就学援助制度の準要保護の国庫補助を復活し、拡充すること。
六、所得制限をなくし、公立高校授業料無償を復活すること。私立高校等の就学支援金制度を拡充すること。
七、国の交付金を増やし、国公立大学の授業料を引き下げること。私立大学の授業料減免への支援策を拡大すること。
八、奨学金は全て無利子にすること。返済不要の給付制奨学金制度を早急に創設すること。

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