新件番号 | 1149 | 件名 | 際限のない年金削減を強行する年金カット法案の廃案に関する請願 |
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要旨 | 第百九十二回臨時国会で審議中の年金制度改革関連法案(年金カット法案)は、現在の年金受給者のみならず、現役世代にとっても見過ごすことのできない重大な法案である。高齢者を取り巻く状況は、老人漂流社会、無縁社会、親子共倒れあるいは下流老人など、厳しい状況を強いられている。医療・介護の保険料や利用料金も負担増が続き、出費を切り詰める余裕もなくなっている。ただでさえ少ない年金を物価上昇にもかかわらず引き下げることは、年金を主な収入とする高齢者の生活実態を無視した乱暴なやり方である。これ以上年金を減額することは、高齢者の暮らしを圧迫するだけでなく、地域経済にもマイナスである。年金は、ほぼ一〇〇%が消費に回り、特に高齢者の消費支出が経済に大きな比重を占める地方経済に与える影響は深刻である。消費が冷え込めば、地域の雇用や経済にも打撃となり、現役世代の収入にも影響する。年金財政の強化のためには、何より現役労働者の賃金引上げと安定雇用にこそ力を注ぐことが必要である。 ついては、若い人も高齢者も、現在から将来にわたって安心・安定して暮らしていくため、次の事項について実現を図られたい。 一、年金制度改革関連法案(「年金カット」法案)は廃案にすること。 二、年金積立金は国内外の株式投資を改めて、国内債券を中心に安定運用を行い、年金保険料軽減など、国民に還元させていくようにすること。 三、消費税によらず全額国庫負担による最低保障年金制度を早急に実現すること。 |