請願

 

第192回国会 請願の要旨

新件番号 1014 件名 健康で文化的な生活ができる生活保護基準に関する請願
要旨  政府は、二〇〇六年に生活保護の老齢加算を廃止し、二〇一三年八月から一五年四月まで三回にわたって生活扶助基準(衣・食・光熱費)の引下げを行った。利用者の生活は、深刻な状態に追い込まれている。さらに、二〇一五年七月から住宅扶助(家賃など)、十月から冬季加算(暖房費など)の引下げを強行している。引下げは、国民の人間らしく生きる権利(生存権)を保障している憲法第二十五条を否定し命に関わる問題であり、撤回し、元に戻すべきである。消費税の増税と物価高、年金の引下げや医療・介護、社会保障の改悪の中で貧困は広がり、国民の生活は深刻な状態になっている。生活保護は最後のセーフティネットであり、保護基準は最低賃金や年金、各種手当、住民税非課税基準、就学援助、各種減免などの基準に影響する。生活保護基準引下げは、国民生活全体の引下げにつながり、貧困を一層広げるものである。
 ついては、国民誰もが健康で文化的な人間らしい生活ができるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、生活保護基準の引下げをやめ、「健康で文化的な生活」ができる基準に引き上げること。

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