請願

 

第192回国会 請願の要旨

新件番号 645 件名 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案の慎重審議に関する請願
要旨  二〇一五年五月、超党派フリースクール等議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟の合同総会が開かれ「多様な教育機会確保法(仮称)案」が提案されてから、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」として継続審議になるまで、登校拒否・不登校当事者や親、関係者の賛否は大きく割れたままであり、むしろ懸念の声は大きく広がった。法案の内容も当初のフリースクール支援法案から、不登校対策法案へと大きく変わった。不登校の小・中学生は年間十二万三千人以上に上り、ますます増えている。追い詰められた子供たちの自殺は後を絶たない。不登校問題は、教育の問題だけでなく、子供の命に関わる国民的課題である。二〇一六年四月の同議連総会では、一年を掛けても全会派一致を得られず、「まずは成立させ、直すべきところは直し、変えるべき点は変えていく」という結論になった。しかし、これは余りにも乱暴なやり方で、審議不足の結果が如実に表れていると言える。継続審議となったが、子供の命にも関わる法案を拙速に成立を急ぐのではなく、当事者・保護者や専門家・教職員等多くの人の意見をよく聞いた上で、時間を掛け慎重な審議を重ねることを強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、子供たちの最善の利益を第一に、時間を掛けて慎重に審議すること。
二、審議には参考人を招致して、当事者・保護者や専門家・教職員等関係者の声を聞く機会を設けること。
三、性格の違う夜間中学と法律を分けて検討すること。

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