新件番号 | 2378 | 件名 | 障害者が健康を維持できるよう二次障害(新たに出現する障害)の総合対策に関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 脳性麻痺(まひ)やポリオ(小児麻痺)で障害のある人の中には「自分の障害がこれ以上重くなったら、将来の生活が不安」「もっと働き続けたいが、痛みやしびれがひどくなって続けられない」など、深刻な悩みで苦しんでいる人がたくさんいる。大阪や愛知などで行った調査の中でも、二次障害に「常に不安」「時々不安を感じる」を合わせると六八%の人が不安を抱いている実態が浮き彫りになっている。悩み、苦しみの中で「障害を持っていても、社会と関わり、健康を維持した生活を送りたい」と強く願っている。二次障害は加齢や障害からくる宿命的なものと諦めるものではなく、早期からのリハビリを含む適切な予防や治療などの専門的医療、また、障害を補うだけの生活環境や労働環境、メンタルサポートなどの対策が整えられれば、健康な生活の維持は可能である。しかし、厚生労働省では、二次障害の対策を願う声を聞き入れる担当窓口もないという状況である。二〇一四年一月、日本が批准し締結した国連・障害者の権利に関する条約は、第二十五条「障害者が特にその障害のために必要とする保健サービスを提供すること」、第二十六条「保健、雇用、教育及び社会に係るサービスの分野において、ハビリテーション及びリハビリテーションについての包括的なサービス及びプログラムを企画し、強化し、及び拡張する」ことを国の責任として明記している。 ついては、この条約に沿って、次の事項について実現を図られたい。 一、二次障害の総合対策について、以下のことを実現すること。 1 脳性麻痺やポリオ等の二次障害を予防・治療する総合的な対策を講じること。 (一)当事者や専門家も含めての検討や研究を進める機関の創設を行うこと。 (二)必要かつ専門的な医療が受けられる専門医療機関等の拡充や連携、医師等の育成を行うこと。 2 障害者が健康を維持できるよう、必要なリハビリが継続的に受けられるようにすること。現在の利用日数制限は、即刻廃止すること。 3 入院中のヘルパー派遣を認めること。 |