新件番号 | 1911 | 件名 | 一定の病気等に係る運転適性運用基準の見直し等に関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | てんかんはあらゆる年齢で発病する脳の病気であり、全国に約百万人の患者がいる。早期診断・治療により、七〇%以上の人が発作のない生活を送ることができる。てんかん発作には、一瞬手足がピクンとしたり短時間ぼんやりするだけの小さなものから全身けいれんまで様々な症状がある。また、不安や鬱、行動障害などの合併障害、医療、生活、学校や仕事の問題など、発作以上にてんかんのある人に深刻な悩みをもたらすことがある。二〇一一年の交通事故報道以降、てんかんを一くくりにして危険視する風潮が高まり、全国でいじめや解雇など不利益事例が報告され、てんかんに対する正しい理解と多様な支援が求められている。 ついては、てんかんのある人とその家族が安心して暮らせる社会の実現のため、また、二〇一三年に自動車運転に関する二つの法律が成立したときの附帯決議の実現を求め、次の措置を採られたい。 一、交通に関しては、 1 自治体による通院交通費の補助制度について、全国で取り組めるよう周知すること。 2 家族の送迎、同伴者(介助者)に対する交通運賃の減額制度や、タクシーチケットの配布なども、自治体福祉施策の好事例として全国に周知すること。 3 一定の病気等に係る交通事故の発生状況等を科学的に分析・研究し、諸外国の実施状況も参考にし、最新の医学が反映されるよう運転適性運用基準の見直しに向けた検討を進めること。 二、医療に関しては、 1 学会や非営利の民間団体等が医薬品を搬送する際には、緊急車両指定などの必要な手続を優先的に行うこと。 |