新件番号 | 945 | 件名 | 病院給食の自己負担引上げ撤回に関する請願 |
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要旨 | 病院給食は、治療の一環として位置付けられており、検査や薬などと同様に公的保険で療養の給付に含まれていた。しかし、一九九四年に一日六百円の患者負担が導入されてからは負担増が繰り返され、現行では一般病床や精神病床で一食六百四十円と定められている食費のうち食材費分として一食二百六十円の負担が求められている。今回、食材費分二百六十円に更に調理費分二百円が上乗せされ、一食四百六十円が課せられようとしている。二〇〇六年に療養病床に入院する六十五歳以上の患者負担に調理費分が上乗せされた際には、負担増に耐えきれない患者の退院が急増した。病院給食の自己負担額は、高額療養費の対象外でもあり、負担増は更なる患者追い出しとなるのは必至である。また、負担増の理由として食費を全額自費で賄っている在宅患者との公平性を保つためとしているが、在宅患者との公平性を言うのであれば、在宅患者にも管理栄養士による食事指導などの食事治療を保障すべきである。 ついては、患者が自己負担を心配することなく入院治療をできるようにするため、次の事項について実現を図られたい。 一、病院給食一食二百六十円から四百六十円への自己負担額引上げを撤回すること。 二、病院給食を公的保険の「療養の給付」に含めて自己負担を解消すること。 |