新件番号 | 370 | 件名 | パーキンソン病患者・家族に対する治療・療養に関する対策の充実に関する請願 |
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要旨 | パーキンソン病は、発症原因が未解明であり、進行が止められない神経難病である。処方薬による症状緩和と進行抑制効果で平均寿命まで生存できると言われるようになった。患者・家族は、日々の苦痛あるいは進行への不安に加え、厳しい経済状況、専門医師の不足、介護負担の増大、医療福祉制度の後退など厳しい療養生活を強いられている。平成二十五年四月からは「難病等」の人が障害者総合支援法の障害福祉サービスの対象となり、平成二十七年一月には新しい難病対策に関する法律「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」が施行になったが、成立に当たって衆・参両院で採択された附帯決議の実現についての両院の一層の努力を期待する。病気の原因が解明され、根治治療法が確立し、パーキンソン病の新たな患者が出ないようにという患者・家族の願いに対しては、まだまだ多くの課題がある。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、パーキンソン病の発症原因解明と治療法研究を促進し、根治治療法の早期確立をすること。 二、指定難病の見直しに当たっては、患者数だけでなく、患者の治療状況や指定難病に指定された経緯等も考慮しつつ、慎重に検討すること。 三、患者の自己負担限度額が高くなり、生活の困窮度が増している。特に、低所得層の自己負担限度額の軽減を検討すること。 四、患者・家族などの治療・療養に関する施策には、当事者である患者・家族の声に耳を傾けて十分に反映したものにすること。 |