請願

 

第190回国会 請願の要旨

新件番号 318 件名 辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去に関する請願
要旨  辺野古新基地をめぐっては、名護市民と沖縄県民の明確な反対の意思が重ねて示されている。二〇一四年一月の名護市長選挙で「海にも陸にも新しい基地は造らせない」との政策を掲げた稲嶺市長が再選され、同年九月の名護市議会議員選挙においても新基地建設反対の議員が多数を占めた。さらに、二〇一四年十一月の県知事選挙では「あらゆる手段を駆使して新基地は造らせない」との政策を掲げた翁長雄志氏が当選し、同年十二月に行われた衆議院選挙では沖縄の全選挙区で辺野古新基地建設反対の候補が当選した。ところが、政府は、沖縄の民意を無視する立場をあらわにし、名護市辺野古沖で埋立てに向けた海上工事を強行している。再三にわたり表明された新基地建設反対の市民、県民の民意、地元自治体の意思を無視して工事を強行することは、民主主義の初歩的原則に反するものであり、許されない。また、辺野古新基地建設については、希少生物への影響や土砂搬入に伴う環境問題など重大な問題が指摘されている。政府は「普天間基地の固定化を避ける」というが、移設条件がある限り基地の返還が実現しないことは歴史が証明している。普天間基地問題の解決は無条件撤去以外にない。また、政府は「抑止力のために基地は必要」というが、米海兵隊は遠征部隊であり日本防衛の任務を与えられていない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、辺野古新基地建設工事を中止すること。 
二、普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去をアメリカに求めること。

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