請願

 

第190回国会 請願の要旨

新件番号 182 件名 私立学校の保護者負担を軽減するとともに、教育環境の改善のための私学助成を充実することに関する請願
要旨  二〇一〇年度から公立高校の無償化に伴い私立学校にも同額の就学支援金が支給されるようになったが、二〇一四年度より所得制限が導入されるようになった。北海道は、依然極めて厳しい経済状況にある。子供たちが経済面に関係なく学びたい学校で充実した教育を受けることができることを求める。私立学校は建学の精神と独自の教育理念の下に公教育の一翼を担うものとして新しい時代に対応する特色ある教育を目指して教育の振興発展に大きな役割を果たしてきているが、その経営基盤は依然として脆弱(ぜいじゃく)である。加えて、長期的な生徒・園児の減少、いわゆる少子化の課題もある。現場では、これまでの不況によって、生徒の修学継続への影響がいまだ感じられる状況も続いている。また、私学教育の重要性や私学を取り巻く厳しい環境は増している。このようなことから、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図り、教育内容の充実と私立学校の経営の健全性を高めていくことが強く求められる。私学教育の重要性や私学を取り巻く厳しい状況を認識し、私学助成の国庫補助制度のなお一層の充実強化に努めるよう強く求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、公私の学費格差の解消、保護者負担の軽減のため、私学助成の拡充・充実に努めること。
 1 現行の経常費助成(私立中学校・高等学校管理運営対策補助金)の拡充・増額に努めること。
 2 私立中学校・高等学校の施設設備改善のための特別助成措置を講じること。
 3 全ての生徒が、高等学校就学支援金制度による支援を受けられるように、制度の充実を図ること。
 4 給付奨学金事業・授業料軽減補助事業の更なる充実・運用・拡充を図ること。
二、私立中学校・高等学校の特色ある教育を推進するための特別補助の充実に努めること。

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