請願

 

第190回国会 請願の要旨

新件番号 124 件名 国庫負担を増額し、国民健康保険税(料)を引き下げることに関する請願
要旨  全国各地で国保税(料)の値上げによって、「払いたくても払えない」「滞納を理由に年金や商売用の自動車を差し押さえられた」などの深刻な事態が広がっている。滞納世帯は全加入世帯の一七%に当たる三百六十万世帯(二〇一四年六月現在)に上り、保険証の未交付や医療保険に加入していないために医者にかかるのが遅れ、死亡するというあってはならない事例も後を絶たない。国保は、加入者の大半が低所得者であり、大幅な国庫負担が必要な制度である。ところが、政府が一九八四年に四五%だった国庫負担率を三八・五%に削減して以来減り続け、二〇一一年には二四・八%まで落ち込んでいる。この結果、加入者の所得に対する国保税(料)の負担割合は、全国平均で九・一%となり、健保組合の四・六%の二倍近くになっている。安倍内閣が僅か四十数時間の国会審議で強行採決した国保の都道府県化を含む医療保険制度改悪関連法は、市町村国保を潰し、保険税(料)の大幅値上げ、減免制度の縮小・廃止、取立てや差押えを一層ひどくするものである。国保は国民が安心して医療を受けられる国民皆保険の大きな柱であり、国民健康保険法第一条は「社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」と定めている。
 ついては、誰もが安心して医療を受けることができるようにするため、次の事項について実現を図られたい。

一、国庫負担を大幅に増額し、保険税(料)を半額にすること。

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