請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 4012 件名 湿布薬保険外しの撤回に関する請願
要旨  二〇一六年に行われる診療報酬改定について様々な議論が行われている。その中でも、規制改革会議では、いわゆる第一世代の湿布薬(MS冷シップ等)については医療保険の対象外、第二世代の湿布薬(モーラステープ等)については処方量に上限を設けるとする議論が行われている。国民の大きな反対で限定的な実施が続いているが、二〇一二年度・二〇一四年度の診療報酬改定では、それぞれ「単なる栄養補給目的のビタミン剤」「治療目的でないうがい薬のみの処方」が医療保険の対象外とされた。腰痛症の国民は二千七百万人と言われており、湿布薬を医療保険給付から外すことは患者の必要な医療を受ける権利を侵害するもので決して許すことはできない。特に、二〇一六年度の点数改定は消費税増税後初めて実施される改定となる。
 ついては、増税実施時に繰り返された「消費税増税分は全て社会保障に使う」との政府の主張に基づき、次の事項について実現を図られたい。

一、あらゆる湿布薬の保険外しは行わないこと。
二、あらゆる湿布薬の保険給付に医学的理由のない制限(回数、量など)を設けないこと。

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