請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3411 件名 オスプレイの横田基地への飛来・配備の取りやめに関する請願
要旨  東京都多摩地区にある横田基地は、戦後七十年にわたり米空軍の基地として使われてきた。この間、横田基地は、朝鮮戦争・ベトナム戦争・イラク戦争など米軍が行ってきた戦争の出撃基地として、さらに平時においても訓練基地・輸送中継基地として使われ、日夜にわたる騒音その他の被害が周辺住民の平和な生活を脅かしてきた。また、離着陸する航空機の騒音を主とする基地被害からの救済を求めて周辺住民が起こした裁判において、裁判所は騒音被害を違法なものであると断罪している。しかし、日本政府はまともな対策を何ら講じようとはせず、住民は違法な騒音直下で生活することを強いられている。本年五月十一日、米軍は突然CV―22オスプレイの横田配備を発表し、これに対し周辺自治体はそろって抗議の声を上げている。配備が実施されれば、騒音被害は一層ひどくなり、事故の確率は高まる。オスプレイは、これまでに何度も墜落事故を起こしており、危険な欠陥機と指摘されている。配備発表直後の五月十八日に起きたハワイでの墜落事故では、二名の死者と二十名の負傷者を出した。横田基地は、世界一危険な基地と言われる沖縄・普天間基地同様、市街地の中心にあり、周辺には学校や幼稚園・保育園、病院、老人施設などが多数存在している。それにもかかわらず、日本政府は、オスプレイ配備後は横田基地周辺で夜間・低空飛行訓練を実施すると言明している。住民の安全で安心できる生活をないがしろにする暴挙というほかない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、オスプレイの横田基地への飛来・配備を取りやめること。

一覧に戻る