請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3100 件名 平和憲法を踏みにじり、海外で戦争をするための安全保障関連法案=戦争法案の廃案に関する請願
要旨  安倍内閣は、自衛隊法や武力攻撃事態法など既存十法を一括して改正する平和安全法制整備法案と自衛隊の海外派兵を随時できるようにする新設の国際平和支援法案を国会に提出し、成立を急いでいる。この二つの安全保障関連法案の内容は米軍などが起こした戦争に自衛隊が地理的限定なく、非戦闘地域に限らず参加するまさしく戦争法案と呼ばれるものであることがますますはっきりしてきた。安倍内閣は必要最小限度の武力行使は許されるとして武力行使の新三要件を決めたが、時の政権の判断によって幾らでも拡大する可能性があることもはっきりしてきた。若い自衛隊員の戦死を含むリスクが増大することは明らかである。そればかりか、他国の戦争であっても時の政権が我が国の存立危機事態であると判断した場合、地方公共団体も公共機関も自衛隊や米軍などへの協力が義務付けられ、港湾、飛行場、道路、海域、空域、電波について国民の利用を制限し自衛隊と米軍等他国の軍隊の利用を優先することが法案に明記されている。国家総動員体制にも導く法案と言わなければならない。このような戦争法案は憲法違反だと多数の憲法学者も述べている。憲法第九条(戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認)を踏みにじり、国民主権、議会制民主主義もないがしろにする戦争法案を絶対に認めることができない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、戦争法案(平和安全法制整備法案及び国際平和支援法案)を廃案にすること。

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