請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3052 件名 日本国憲法第九条を守り、平和な社会を築くものとしていかすことに関する請願
要旨  安倍内閣は、二〇一四年七月、国会での審議を経ることなく憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。憲法に制定された平和と安全保障の根幹に関わる問題は政権によって変更できるものではなく、立憲主義に反する上に、日本が武力をもって戦争ができる国へと転換していくものである。集団的自衛権の行使は、日本への攻撃がなくても海外に出掛けて武力を行使することである。それは、これまで政府が憲法上できないとしてきた歯止めを外し、日本が世界のどこででも戦争できる国になることにほかならない。戦争の実相は人の命を奪うことであり、決して許されるものではない。日本は、憲法第九条(戦争放棄、戦力及び交戦権の否認)をもって平和な社会への提言としてきた。日本国憲法の平和主義は、政府の行為によって日本が再び戦争の惨禍を起こさないようにする決意を表したものである。安倍内閣が進めている集団的自衛権の行使は武力と戦争によって平和な社会が脅かされるものであり、閣議決定の撤回を求めるとともに関連する法整備に反対する。あわせて、平和の礎となる憲法第九条を守り、政策にいかすことを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本国憲法第九条を守り、平和な社会を築くものとしていかすこと。

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