請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 2513 件名 戦争立法(集団的自衛権行使容認の閣議決定に基づく法整備)を行わないことに関する請願
要旨  安倍政権は、昨年七月、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を国民世論に背を向けて行った。集団的自衛権は、日本が他国から武力攻撃を受けていないにもかかわらず自衛隊を海外へ派兵し武力行使を可能とするもので、日本を戦争する国につくり変えることにほかならない。自民党と公明党は、集団的自衛権行使容認の法整備に向けた共同文書を結んだ。共同文書の内容は、自衛隊の海外派兵に関するこれまでの歯止めを外し、自衛隊をいつでもどこでもどんなケースでも海外に派兵することになるものである。長野県は、満蒙開拓団に全国で最も多くの青少年を送り出し、尊い命を失った痛苦の経験を持っている。長野県民の平和への願いは奥深いものである。そうした国民的な平和を求める願いの結晶が日本国憲法である。この憲法に照らしても、集団的自衛権の行使を認めるわけにはいかない。日本は、憲法第九条を持ち、少なくとも「戦闘地域には行かない」「海外での武力行使はしない」という歯止めがあったからこそ、戦後一貫して誰の命を奪うこともなく、命を奪われることもなく、国際的な信頼を勝ち得てきた。集団的自衛権を行使できるよう法制化することは、日本の国際的な信頼を失い、国際関係の緊張を高めるものとならざるを得ない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回すること。
二、戦争立法(集団的自衛権行使容認の閣議決定に基づく法整備)を行わないこと。

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