請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 2407 件名 集団的自衛権行使容認の閣議決定を即時撤回し、戦争をさせないことに関する請願
要旨  安倍内閣は、海外で戦争することを可能とする集団的自衛権の行使が憲法の趣旨に沿うと強弁する閣議決定を強行した。これは、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定めた憲法第九条を真っ向から否定するものである。戦後、集団的自衛権の行使として世界で行われた武力行使は、ほとんどが大国による勢力圏の維持・確保や資源獲得を目的としたものであった。それは無数の市民に犠牲をもたらしながら、平和をつくることはできなかった。安倍内閣は、武器輸出を事実上解禁し、海外での武力行使を前提とした軍事協定をアメリカなどと結び、二〇一五年の通常国会に戦争関連法案を提出した。また、二〇一四年十二月に行われた第四十七回総選挙では、自民党と公明党の与党で憲法改正の発議に必要な三分の二を超える議席を獲得している。このままでは、日本は戦争する国になり、自衛隊が外国で殺し殺されることになる。また、国内にも戦火が及ぶことになりかねない。このような戦争への道を断じて認めることはできない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を撤回すること。
二、海外での武力行使は行わず、平和憲法に基づく外交と紛争解決を進めることを明らかにすること。
三、戦争参加を可能にする、いかなる立法や条約・協定の締結も行わないこと。

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