請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 2135 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  終戦直後、旧ソ連軍によって法的根拠なく占拠された北方領土すなわち択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の北方四島の返還を求め、元島民を始め国民が連帯・連携し、国内外において長年返還要求運動に取り組んできた。今年は島々が占領され七十年、今現在も北方領土問題解決に向けた糸口がつかめていない。元島民の平均年齢は八十歳を超え、大変厳しい状況に置かれている。こうした現状に返還運動の関係者には、強い閉塞感やいら立ちが漂い、返還要求運動は領土問題の解決に本当に役立つのかとの声が出るようになった。このままでは返還要求運動は埋没してしまう。政府においては、四島返還を必ず実現するとの意志でロシア政府との交渉に当たるよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民運動を支えるのは、「絶対に北方四島の返還を実現する」という日本の毅然(きぜん)とした態度である。改めて国会において、北方四島の返還を求める決議を行うこと。
二、ロシア政府との返還交渉を加速すること。交渉に当たっては国民の要望を受け止め「北方四島の返還なくして日ロ平和条約の締結はあり得ない」との原点に立ち、毅然たる姿勢で敏速かつ誠意を持って取り組むこと。

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