請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 115 件名 集団的自衛権行使を容認した閣議決定の撤回に関する請願
要旨  安倍内閣は、二〇一四年七月、国民への十分な説明や国会でのまともな審議を経ることもなく、反対世論も無視し、意図的な解釈変更による集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行した。今回行った閣議決定は、憲法第九条の下では海外での武力行使は許されないという歴代内閣と国民が合意してきた見解を大転換し、海外で戦争する国への道を開く、立憲主義を否定し民主主義を覆す歴史的な暴挙である。安倍首相は、記者会見において「行使を容認することで抑止力は高まり、戦争に巻き込まれる危険性は少なくなる」と説明した。しかし、一旦行使に踏み切れば、若者に血を流すことを強要すると同時に、相手からの反撃を招き、国民はテロなどの脅威にさらされる。集団的自衛権にはその性格上「必要最小限」などということはあり得ないことである。平和な暮らしは、憲法第九条に象徴される理念によって成り立つものである。緊迫する国際情勢に対しては平和的な外交を優先すべきであり、いかなる名目の武力行使もあってはならない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、集団的自衛権行使を容認した閣議決定を撤回すること。
二、日本国憲法第九条を守り、いかす政策を実行すること。

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