請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 108 件名 保険で良い歯科医療の実現に関する請願
要旨  口腔(こうくう)ケアが高齢者の誤えん性肺炎を減らすこと、歯科治療が日常生活能力や運動機能の改善につながることは明らかになっている。全国保険医団体連合会が実施した「歯科医療に関する一万人市民アンケート」では、九割の人が歯は全身の健康にとって大切と答えているが、四割近くが時間がない、お金がないと歯科にかかれなくなっている。働く人の三人に一人は非正規労働、四人に一人は年収二百万円以下という社会状況を背景に、高い窓口負担のために歯科治療を中断する人が六割に上っている。先のアンケートでは九割を超える人が保険の利く範囲を広げてほしいと答えている。高い窓口負担に加え、歯科では保険の利かない治療が歯科受診を妨げる要因になっている。一部負担金が免除された東日本大震災の被災地で歯科受診する人が増えているように、いつでも、どこでも、誰もが、お金の心配をせず「保険で良い歯科医療」を実現することは、患者、国民、歯科医療担当者の共通の願いである。
 ついては、国の歯科医療にかかる予算を増やし、次の事項について実現を図られたい。

一、お金の心配をせず、歯科医療が受けられるよう、窓口負担割合を引き下げること。
二、保険の利く歯科治療の範囲を広げること。

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