請願

 

第187回国会 請願の要旨

新件番号 72 件名 リニア中央新幹線計画の徹底審議と凍結に関する請願
要旨  超電導浮上式リニア新幹線は、磁界の力で十センチメートル浮上して時速五百キロメートルで走る初めての乗り物である。しかし、リニア新幹線計画は、様々な問題点が指摘されているにもかかわらず国会で十分な審議が行われておらず、国民の合意を得たと言えるものではない。JR東海に出されたリニア中央新幹線影響評価準備書への知事意見でも、準備書の不備として(一)駅、車両基地、非常口及び変電施設の構造や設備・機能等、路線の詳細な断面図、斜坑のルート及び断面図などの問題(二)工事用車両の走行ルートや周辺環境への影響など工事方法、膨大な残土処理対策等の問題(三)環境問題(騒音、振動、微気圧波、低周波音、磁界、水質、地下水、水資源、土壌汚染、断層など地形地質、日照阻害、電波障害、動植物・生態系、文化財、景観、ウラン鉱床、温室効果ガスなど)が指摘されている。そのほか多くの専門家が(一)JR東海だけで九兆円もの建設費を賄い切れるのか(二)人口の減少や新幹線の老朽化対策こそ必要である等の事情の下で建設の必要性はあるのか(三)国会で十分な審議が行われず、地元住民の合意を得ないまま進められていいのか、との問題点を指摘している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、財政・環境・安全性など前記の問題点を含め、リニア新幹線の事業計画の内容、国の関与の在り方について、徹底審議を行うこと。
二、JR東海のリニア中央新幹線計画を凍結し、当面、工事着工の認可はしないこと。

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