請願

 

第186回国会 請願の要旨

新件番号 3035 件名 原発ゼロを直ちに決断することに関する請願
要旨  東電福島第一原発事故は収束するどころか危機的状況である。一~三号機は、炉心が破壊され、放射能が高いために原子炉に近づくことさえできず、四号機の核燃料棒の取り出しも始まったばかりである。放射能汚染水は増え続け、度々漏れ、地上や海を汚しているのに、対策も取られていない。原発ゼロ、再稼働反対の声は国民の多数であるが、政府は、福島原発事故などまるでなかったかのように原発を重要なベースロード電源と位置付けるエネルギー基本計画を発表し、原発再稼働や新増設、海外輸出を進めようとしている。国の内外で「原発事故の原因も分からず、事故の収束もできないのに、あり得ない」との声が広がっている。二万四千トンもの使用済核燃料(核のごみ)を安全に処理する方法はなく、巨大地震が警告されている日本で再び原発事故が起きれば、取り返しの付かない事態となる。国民の世論と運動で、全国全ての原発が運転を停止している。政府は、国民の声を真剣に受け止め、原発ゼロを直ちに決断し、省エネ、節電、再生可能エネルギーへの本格的対策を取るべきである。全ての原発の廃炉へ向け、高度な技術と人材の投入による長期間にわたる一大国家事業を進めることこそ必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は、全ての原発からの撤退=原発ゼロを直ちに決断すること。

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