請願

 

第186回国会 請願の要旨

新件番号 1522 件名 集団的自衛権を認める国家安全保障基本法を制定しないことに関する請願
要旨  日本国憲法は、日本が起こした侵略戦争への深い反省から、平和と民主主義の願いを込めて作られた。特に第九条は、一切の戦争を放棄し紛争を戦争でなく平和的に解決しようとする平和の理念として今や全世界で輝いている。しかし、今第九条を改正し国防軍=軍隊を創設して戦争のできる国にしようとする動きが刻々と進められ、強まってきている。安倍内閣は、二〇一三年十二月には国民の知る権利を始め基本的人権を否定する秘密保護法を多くの国民の反対を押し切って強行成立させた。さらに、従来の自民党政府による憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を認める閣議決定をし、自衛隊法などの改正を図るとともに、国家安全保障基本法を制定しようとしている。このような布石の先に、安倍内閣は、第九十六条の憲法改正要件を緩和して憲法改正を容易にできるようにした上で、国民が国家権力を律する現憲法を百八十度逆転させて国家権力が国民を統制するという自民党改憲草案に基づく憲法を制定しようともくろんでいる。平和主義、国民主権、基本的人権の尊重を三大基本原理とする日本国憲法は、今、戦後最大の危機にある。
 ついては、世界の宝ともいうべき日本国憲法を守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、集団的自衛権を認める国家安全保障基本法を制定しないこと。

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