請願

 

第186回国会 請願の要旨

新件番号 1298 件名 新たな患者負担増計画反対、患者負担の大幅軽減と安心して受けられる医療の実現に関する請願
要旨  全国で医師や看護師不足から過重・過密労働が問題となり、病院や診療所の経営困難から標榜(ひょうぼう)科や医院の閉鎖、救急医療の遅れなど、地域医療の崩壊が深刻さを増している。東日本大震災では医療崩壊が苛酷な地域を巨大災害が襲い、その後も医療機関復興への国や行政の支援は弱く、被災者の命と健康を脅かしている。また、国民皆保険といいながら、お金がないために医療が受けられないという状態が全国に広がっている。しかし、政府が進めようとしている社会保障・税一体改革は、高い患者負担を更に引き上げる追加定額負担を始め、少額の医療費を保険から外す、七十歳から七十四歳の窓口負担を一割から二割へと倍にするなど医療改悪を更に進めるものである。しかも、消費税を引き上げて社会保障のために使うとしているが、実際には法人税を減税するための増税である。戦後最大の震災と原発事故という未曽有の事態の下、被災者の生活再建を最優先にした復興のためにも、安心して受けられる医療や家計を温めることが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、新たな患者負担増計画は撤回すること。
 1 通院のたびに追加定額負担させる計画を撤回すること。
 2 医薬品への新たな患者負担増や保険外しはやめること。
 3 七十~七十四歳の窓口負担の二割への引上げを撤回すること。
二、患者窓口負担を大幅に軽減すること。
 1 当面、患者窓口負担を、中学卒業までの子供と七十五歳以上の高齢者は無料に、現役世代は二割とすること。

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