請願

 

第186回国会 請願の要旨

新件番号 1159 件名 囲碁を学校教育導入等に関する請願
要旨  いじめ、人権侵害等の諸問題の克服は学童一人一人の心の教育をいかに図るかに関わっており、学校の緊急課題である心の教育は学童が国民の培ってきた伝統文化を体験することによって可能である。日本の伝統文化は、礼によって始まり、礼によって終わる。この作法の根底は、他者への尊重精神である。我が国は、古来より中国大陸文化の琴・棋・書・画を尊重、摂取し育んできた。学校教育では、琴は音楽、書は書道、画は美術として定着している。棋は囲碁である。囲碁は、国民に根付いた日本の文化であるとともに、アジア及び世界の国民の文化である。囲碁は、手談と言われ、コミュニケーション能力が身に付き、人格形成に役立つ。囲碁は、常に大局観に基づいた判断力、集中力、思考力が身に付く。囲碁は、変化に対応する能力が身に付き、変化する社会に生きる能力を育成する。国は、囲碁を学校教育として捉え、正規の芸術教育の教科として位置付け、囲碁教育を認知すべきである。さらに、アジア諸国の子供たちと日本の子供たちとの囲碁・文化交流を促進すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、小学校学習指導要領に囲碁教育を明記すること。
二、国はアマのアジア子ども囲碁大会等を開催する法人等を援助すること。

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