請願

 

第186回国会 請願の要旨

新件番号 719 件名 原発からの撤退、再生可能エネルギーへの転換に関する請願
要旨  福島第一原発の事故は、原発事故の危険性を国民の前に事実で明らかにした。多くの住民は苦しめられており、解決の見通しもない状況である。原発の技術は未完成であり、稼働することによって発生するばくだいな放射性物質(死の灰)を安全に処理する技術は存在しない。一たび放射性物質が放出されれば、被害は深刻かつ広範囲で将来にわたって影響を及ぼす。そうした原発を世界有数の地震・津波国である我が国に集中的に建設することは、危険極まりないことである。特に、福井県若狭湾沿岸の原発は多くの活断層に近接し、老朽化した原発が圧倒的である。さらに、若狭湾の原発群は近畿千三百万人の水源である琵琶湖の三十~四十㎞圏にある。一旦事故が起きれば、その影響の大きさは計り知れない。
 ついては、安全・安心な暮らし、そして、未来の世代にも安全・安心な暮らしを引き継ぐことができるよう、次の措置を採られたい。

一、原発からの撤退を決断し、期限を決めて原発ゼロを目指すこと。
二、再生可能エネルギーの抜本的拡大を図ること。
三、関西電力の福井県若狭沿岸の原子力発電所を、老朽化したものから、全て停止・廃炉するよう尽力すること。
四、危険なプルトニュームを燃料とするプルサーマル発電の中止に尽力すること。

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