請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 1074 件名 消費税の増税を行わず、医療へのゼロ税率適用を求めることに関する請願
要旨  消費税が二〇一四年四月に八%へ、二〇一五年十月に一〇%に引き上げられようとしている。最終的に一〇%に引き上げられる消費税の負担増は、総額十三・五兆円に上る。円安誘導に伴う輸入価格の高騰で、物価の上昇が起こる一方、肝心の賃金は上昇せず、国民生活は一層厳しさを増している。このような状況下で消費税を増税すれば、個人消費は確実に落ち込み、景気への打撃は深刻である。保険診療は国の政策として非課税とされているが、医療機関は医療機器や医薬品、医療材料などの仕入れに係る消費税を損税として負担している。消費税の八%、一〇%への引上げは医療機関の損税を倍加させ、医業経営を圧迫し、地域医療の崩壊に拍車をかけることになる。損税解消の方法として、消費税八%への引上げ時に診療報酬に対し一定額を上乗せするという議論が進められているが、これでは非課税にもかかわらず患者が増税分を負担することになる。診療報酬に消費税を転嫁すべきではない。
 ついては、国民の生活と医療を守るために、次の事項について実現を図られたい。

一、消費税の増税は行わないこと。
二、保険診療・保険外の診療を問わず医療の給付や保健事業・疾病予防に係る消費税は「ゼロ税率」を適用すること。

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