請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 1046 件名 TPP(環太平洋経済連携協定)交渉からの即時撤退と批准しないことに関する請願
要旨  安倍政権は七月、TPP交渉に参加した。政府の試算でもTPP参加によって、日本の農業は壊滅的な打撃を受け、食料自給率が二七%に下落、関連産業を含め三百五十万人が失業するとされ、地域経済・社会が一層衰退することは避けられない。また食の安全基準の低下や、誰もが、いつでも、どこでも安心して医療を受けることができる国民皆保険制度の形骸化が迫られ、ISD(投資家対国家の紛争解決)条項により国の主権さえ侵害される。そのため、これまでに四十四の道府県議会、八割を超える市町村議会が参加に「反対」や「慎重な対応を求める」決議を上げ、広範な分野の団体が反対してきた。政府がこのような国民の声を無視し、TPP交渉に参加したことは認められない。さらに政府は交渉の中身について、参加前は「参加していないため情報がない」と明らかにせず、参加後も「秘密保持契約により公表できない」と、日本が何を主張したかを含め、国民にも国会にも一切明らかにしていない。これでは交渉の内容や経過を知ることなく、結果だけが国民に押し付けられることになる。情報すら公表できず、国民的議論もないままTPP交渉を進め、国会で批准することなど到底許されない。
 ついては、国民の暮らしと命、日本農業と地域社会を守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、TPP交渉から即時撤退すること。
二、TPP協定を批准しないこと。

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