請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 957 件名 日本国憲法の改正に反対し、いかすことに関する請願
要旨  日本国憲法には、先の戦争への反省から再び戦争を起こしてはならないと戦争放棄を定めた第九条を始め、国民主権、基本的人権など、人類の歴史が到達した最も先進的な内容が盛り込まれており、世界でも最先端の憲法といわれている。しかし今、その第九条を変え、日本がアメリカと協力して再び戦争をすることができるようにし、あわせて国民の自由や人権を制限しようとする動きが強まっている。昨年、自民党が現憲法の基本原理を否定する全面的な改正草案を出し、近くは維新の会が、現憲法を占領憲法として大幅改正を求める新綱領を決定した。日本国憲法はその制定以来、最大の危機に直面している。第二次安倍内閣は、首相の執念である憲法改正を何としてもやり遂げるため、改憲の発議要件を定めた第九十六条をまず変え(各議院の三分の二以上の賛成を過半数の賛成とする)、改憲へのハードルを下げるという迂回(うかい)作戦をとろうとしている。しかし、憲法は一般の法律と違い、国や権力の行き過ぎを規制する定めだからこそ、欧米諸国でも、憲法の改正には一般の法律とは異なった厳しい要件を定めている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法の「改正」に反対し、中でも第九条を守り抜くこと。
二、安倍内閣が当面進めようとしている第九十六条の「改正」を認めないこと。
三、恒久平和、国民主権、基本的人権を守るため、憲法をもっといかすこと。

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