請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 717 件名 女川原発を再稼働させず、原発からの撤退を進めることに関する請願
要旨  東京電力福島第一原子力発電所の事故は、原発の危険性を国民の前に事実をもって明らかにした。現在の原発の技術は本質的に未完成で、極めて危険なものである。原発は、ばくだいな放射性物質(死の灰)を抱えているが、それをどんな事態が起きても閉じ込めておく完全な技術は存在しない。一たび大量の放射性物質が放出されれば、被害は深刻かつ広範囲で、将来にわたっても影響を及ぼす。そうした原発が、世界有数の地震・津波国である我が国に集中立地していることは危険なことである。東北電力女川原子力発電所は、東日本大震災で外部電源を失うなど事故まで紙一重であった。巨大地震の震源地直近に位置している東北電力女川原子力発電所は、他の原発に優先して廃炉にすべきである。歴代政府が安全神話にしがみつき、安全対策を取らなかったことが、どんなに深刻な結果をもたらすかも明瞭となった。東北電力女川原子力発電所の三十キロ圏(UPZ=緊急時防護措置準備区域)には三十一万人もが生活しており、八十キロ圏には宮城県の全市町村が含まれる。重大事故が起きた場合、住民に速やかに連絡することも避難させることも不可能なことは明らかである。何よりも県民の命・安全、そして生業と財産、かけがえのない故郷を守るために、東北電力女川原子力発電所の再稼働中止と原発からの撤退を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、東北電力女川原子力発電所は再稼働させないこと。
二、原発からの撤退を決断すること。原発をゼロにする期限を決めたプログラムを作るよう、政府に求めること。

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