請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 231 件名 米軍輸送機オスプレイの配備撤回・低空飛行訓練中止に関する請願
要旨  日米両政府は、国民の強い反対を無視して、MV22オスプレイを世界一危険な普天間基地に強行配備した。オスプレイは、開発段階から何度も墜落事故を繰り返し、これまでに少なくとも三十六人が死亡しており、構造的欠陥機であることは世界に知られている。日本政府は、アメリカ政府から昨年四月のモロッコ、六月のアメリカ・フロリダ州でのオスプレイ墜落事故報告を受けて、機体に問題はなく、事故は人為的ミスとして安全宣言を行った。安全宣言は、普天間基地への配備ありきの姿勢を露骨に示したものであり認められない。沖縄県では、普天間基地への配備前の昨年九月、オスプレイ配備計画を直ちに撤回し、普天間基地の閉鎖・撤去を求める県民大会が十万人以上の参加で開かれ、オール沖縄の意思を確認した。県民大会後もオスプレイ配備撤回、普天間基地の閉鎖・撤去、米軍基地返還を求めて県内各地で住民大会が開かれている。普天間基地に配備されたオスプレイは連日、人口密集地域での飛行、夜間飛行、低空飛行など違反飛行を繰り返し、沖縄県民の命と安全を脅かしている。オスプレイは、山口県・岩国基地、静岡県・キャンプ富士に分遣隊として派遣され、全国七つのルートで高度百五十メートル以下の低空飛行を含む訓練など、沖縄と日本本土のあらゆる場所での訓練が想定されている。このように、沖縄県民と国民を危険にさらすオスプレイの配備は許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は、オスプレイ配備の撤回と全国各地での低空飛行訓練中止をアメリカに求めること。

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