請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 175 件名 憲法をいかし、安心の医療・介護を実現することに関する請願
要旨  深刻化する受診中断と手遅れ死亡事例、介護地獄、引き上げ続けられる保険料と患者・利用者の負担等。社会保障の連続改悪で、医療や介護に対する人々の不満と不安は膨らみ続けており、もはや我慢も限界である。憲法をいかし国の責任で、全ての人に安心の医療・介護を保障することは緊急課題であり、政治が果たすべき本来の役割である。ところが、社会保障制度改革国民会議の報告書や政府が検討している施策は、医療・介護保険料の更なる引上げや公的保険範囲の縮小、国の責任を棚上げする国保の都道府県単位化など、人々の願いに逆行する内容となっている。背景には、社会保障を国民の権利から自己責任に変質させた「社会保障制度改革推進法」の存在がある。これでは、将来不安は増すばかりであり、日本経済の再生もおぼつかない。高齢者や弱者いじめの消費税ではなく、大企業や富裕層に応分の負担を求めてこそ、社会保障の充実は可能である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、七十歳以上の窓口負担を引き上げないこと。医療・介護の保険料と自己負担を引き下げること。また、低所得者などへの減免制度を拡充すること。 
二、「要支援」などの保険外しを止めるとともに、医療・介護を営利企業の金もうけの場に変えないこと。国の責任と公的保険で、全ての人に安心の医療・介護を保障すること。 
三、社会保障の公的責任を放棄し、個人の責任に変える「社会保障制度改革推進法」を廃止すること。

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