請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 154 件名 危険な米軍輸送機オスプレイの配備撤回に関する請願
要旨  日米両政府は、国民の強い反対を無視して、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイの沖縄・普天間基地への配備を進めている。オスプレイは、開発段階から何度も墜落事故を繰り返し、昨年四月にモロッコでの墜落事故で二名が死亡したのに続いて、六月にもアメリカ・フロリダ州で墜落するなど、これまでに少なくとも三十六人が死亡しており、欠陥機であることが世界に知られている。オスプレイ配備が強行されれば、世界一危険な普天間基地を抱える宜野湾市民への危険が増すだけでなく、米軍ヘリパッド建設が強行されようとしている東村高江など沖縄県内の各基地で運用され、県民全体への危険は一層重大なものとなる。沖縄では、昨年六月に五千二百人の参加で宜野湾市民大会が開かれるとともに、県議会と四十一の全市町村議会が反対を決議している。さらに米軍は、オスプレイを山口県の岩国基地や静岡県のキャンプ富士に分遣隊として派遣して、東北、北信越、近畿・四国、沖縄・奄美、中国の七つのルートで高度百五十メートルの低空飛行を含む訓練など、沖縄と日本本土のあらゆる場所での訓練を想定している。このように、沖縄県民と国民を危険にさらすオスプレイの配備を強行することは許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は、オスプレイの配備の撤回をアメリカに求めること。

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