請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 16 件名 生活保護基準引下げ反対に関する請願
要旨  生活保護基準は、憲法第二十五条の「健康で文化的な最低限度の生活」=生存権保障水準そのものを決する極めて重要な基準である。これが下がれば、最低賃金の引上げ目標額が下がり労働条件に大きな影響が及ぶ。また、生活保護基準は、地方税の非課税基準、介護保険の減額基準、就学援助基準など人々を支える多様な施策にも連動しているため、引下げは、市民生活全体に大きな影響を与える。現在の生活保護基準でも、親戚の冠婚葬祭を諦めたり、食事の回数を減らしたり、電気代を抑えるために真夏でもエアコンを付けないなど「健康で文化的な最低限度の生活」に十分なものとはいえず、生活保護基準を引き下げれば、生活保護を利用している人々の生活が根底から破壊され、生きること自体が脅かされることになる。ナショナルミニマムである生活保護基準を引き下げることは、国の国民に対する生活保障責任を放棄し、市民社会を切り捨てることにほかならない。財政削減目的の安易な引下げは、更に格差・貧困を拡大させるものであり、断じて許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民の生活全般に大きな影響を与え、貧困を更に拡大させる生活保護基準引下げはやめること。

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