請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 2050 件名 社会保障予算を大幅に増額し、安心できる介護制度の実現に関する請願
要旨  二〇一一年六月、介護保険法改正案が成立し、軽度と判定された人の訪問介護やデイサービスが保険から外してもよい(自治体の判断で)とされたことに、大きな不安が広がっている。「家族を介護負担から解放する」をうたい文句にして介護保険制度が始まって以来、制度改定がされるたびに給付が制限され、使いづらい制度へと改定されている。特養ホームへの入居待機者も増え続け、家族の介護負担は一向に軽減されない。介護を必要とする全ての人に、必要な介護を平等に経済的な心配をすることなく保障する制度へと抜本的な転換が必要であり、そのためには、介護・社会保障予算の大幅な増額が不可欠である。国の財政事情によって左右されるような制度改定ではなく、介護の社会化を実現するにふさわしい抜本的改善を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、介護・社会保障予算を大幅に増額すること。
二、介護保険料を国の責任で引き下げること。
三、利用料の軽減、基盤整備を進め、軽度者の保険外しをやめて、誰もが安心して利用できる制度にすること。
四、笑顔で働き続けられるよう、介護従事者の賃金と労働条件を抜本的に改善すること。

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