請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 1340 件名 パチンコ店における出玉の換金行為を完全に違法化すると同時に、カジノ法の創設とカジノ特別区域の整備に関する請願
要旨  現在、日本中のパチンコ店において、パチンコ遊戯による出玉を、店内において一定の景品(一般に、特殊景品などと呼ばれる)に交換し、それをすぐ近所の別営業主体の景品交換所に持ち込ませ買い取らせる形で、客に対して実質的な出玉の換金を行っており、これは事実上の賭博営業であるといわざるを得ない。パチンコ店、特殊景品の交換所、景品問屋の三店の関係性は明白であるが、依然として賭博罪等による摘発が行われた例がなく、駅前等の公共性の高い市民生活空間にまで、巨大なパチンコ施設が軒を連ねている。より健全な市民生活を求める観点から、こうしたパチンコ賭博をめぐる光景をこれ以上許容するわけにはいかない。具体的には以下の二点を実現し、民間賭博業の健全化が促進され、市民生活と賭博営業店舗との間により健全・適正な距離感が構築されるよう求める。(一)パチンコ店を中心とする三店方式による出玉の換金行為を厳しく取り締まり、賭博として摘発を徹底する。また、そのために必要であるなら、関係法の整備を行い出玉の換金行為を完全に違法化する。(二)賭博を業とする店舗の営業に関しては、新たにカジノ法を設けることで、より現実的に民間の賭博営業をめぐる事態の収拾を図る。米国ラスベガス地域など海外におけるカジノの先進地域をモデルにして、日本にもカジノ特別区域を整備し、一般の住宅地や商店街から離れた地域に設けられた特別区域での賭博営業を許可することで、民間の賭博業をより健全で行政監視の行き届いた民間レジャー・娯楽産業としてのカジノ産業に再編成する。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、パチンコ店で行われている三店方式による実質的出玉換金行為を、違法賭博行為として厳しく取り締まること。
二、前項の徹底のために必要であるなら、関係法の整備を進め、完全に違法化すること。
三、カジノ法を新たに設け、国内にカジノ特別区域の整備を行うこと。

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