請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 1321 件名 イラク戦争検証委員会の設置に関する請願
要旨  イラク戦争の開戦から十年がたった。イラク市民の犠牲は百万人以上、住む家を奪われた避難民は国内外七百万人ともいわれている。開戦の根拠とされた大量破壊兵器は存在しなかったことを、アメリカ政府自身が公式に認めている。二〇一〇年一月、オランダでは独立調査委員会によって「イラク戦争への参戦は、国際法違反である」との報告書が出された。イギリスでも同様の検証が進められている。日本では、二〇〇七年のイラク特措法の延長に際して「イラク戦争を支持した当時の政府判断について検証を行う」旨の附帯決議が採択された。そしてこの間、検証の必要性が国会で答弁されてきた。これらを踏まえ、早急に第三者によるイラク戦争検証委員会の設置を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、独立の「第三者検証委員会」を政府が設立し「イラク戦争支持の政府判断に関わる見直し」「自衛隊のイラク派遣の是非」「自衛隊の多国籍軍への参加の実態」の三点を検証すること。
二、「第三者検証委員会」による検証のプロセス、最終報告などを全て公開し、誰にでもアクセスできるようにすること。
三、「第三者検証委員会」による最終報告を受けて、日本政府としての見解を国内外に発表すること。
四、日本政府は、米国の武力行使開始を支持し、自衛隊を多国籍軍の一員としてイラクに派遣し、百万人以上といわれる犠牲者を出した一端を担った事実に基づいてイラクで犠牲になった人々への謝罪と補償を行うこと。

一覧に戻る