請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 1116 件名 大飯原発三・四号機の即時停止と原発ゼロ・自然エネルギー推進に全力を挙げることに関する請願
要旨  二〇一一年三月に発生した福島第一原発の事故は、原発が一旦苛酷事故を起こせば制御できない大事故になること、また使用済核燃料の最終処理方法がないという、未完成の技術であることを明らかにした。福島第一原発の事故以来「原発なくせ」の声が国民の中に大きく広がり、ドイツ、スイス、イタリアなど世界にも広がっている。福島原発事故の真相は、放射能が強過ぎて中にも入れず、いまだ未解明の状態であり、避難者の生活も全く目途が立っていない。放射性廃棄物がどんなに危険なものであるかは福島原発事故で実証されたが、そんな危険な放射性廃棄物の管理を何万年、何十万年も後世の人たちにさせる権利は誰にもない。加えて、夏の電力需給の実績は、原発依存度の一番高かった関西電力管内を含めて全国全ての地域で、原発なしでも電力は十分足りることを実証した。「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」などというのは、原発ゼロどころか原発依存政策を継続するまやかし方針であり、絶対に許されるものではない。
 ついては、子供たちに負の遺産を残さないため、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は関西電力の大飯原発三・四号機の再稼働容認を撤回し即時停止すること。また、現在停止中の原発は一切再稼働せず、廃炉にすること。
二、政府は脱原発・自然エネルギー推進を決断し、原発からの即時撤退と自然エネルギーへの政策転換を強力に推し進めること。

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